皮膚・アレルギーでお悩みの方へ
当院の皮膚治療の流れ 当院の皮膚治療 皮膚病辞典

皮膚病治療・アレルギー治療で初めてご来院される方へ

当院では、皮膚病治療において原因の特定のための検査、治療方針の決定、経過観察など、
飼主様としっかりとお話をして進めていくスタイルをとっています。


そのため、特に皮膚病の初診時は時間がかかることが多くありますので、お時間に余裕を
持ってお越しください。


また治療は中長期にわたることもよくあり、根気よく治療していくことが必要です。
継続的にご来院いただくことをご了承ください。


●他院様で過去に治療歴がある場合・ご紹介でのご来院の場合

他院様で皮膚病・アレルギーの治療歴がある方に
ご来院いただけることが多くなって参りました。


そういった場合は既に必要な検査が終わっていることもあります。
過去の治療内容を把握したうえで、治療方針を決められると、飼主様の金銭
的な負担や時間の負担を軽減できることもございます。
そのためご来院いただく際に、


@ 過去の検査結果 A 投薬していた薬 B シャンプー C フード


などを可能な範囲でお持ちください。皆様のご負担を少しでも軽減できるようにご協力をよろしくお願い致します。

こんな症状ありませんか?

  • □ シャンプーすると、お腹の皮膚をカイカイしている
  • □ 下顎などが赤くなってブツブツができて、よくカイカイしている
  • □ お散歩に行った後、よくカイカイしている
  • □ 目や口のまわりをよくカイカイしている
  • □ 耳の穴や周りが赤くなって、変な臭いがする
  • □ 肉球(パッド)の間が赤くなって腫れている
  • □ 冬になると、よくカイカイしたり、フケが出たりする

上の症状が1つでもあれば、皮膚病の可能性が高いと言えます。

ワンちゃんの皮膚病とは?

ワンちゃんの皮膚病の多くが「かゆみ」と「脱毛」のいずれかの症状がみられます。
「脱毛」の場合は飼主様側で判断ができますが、
「かゆみ」の場合はワンちゃんがかゆがる動作をしなければ気づきにくくなっています。
強いかゆみのために、患部をひっかいたり舐めたり、噛んだりします。
また、犬種によっては他の犬種よりもなりやすい場合もあります。
◆ 皮膚病になりやすい犬種
・柴犬 ・ミニチュアダックス  
・ウェスティー   ・マルチーズ  
・シーズー   ・フレンチブル  
・ヨークシャーテリア   ・ボストンテリア  
・チワワ   ・パグ  
      など

ワンちゃんの皮膚病の原因

ワンちゃんの皮膚病には大きく分けると7つの原因があります。

(1)ノミアレルギー ノミが寄生することにより感染します。
ノミの唾液に含まれている成分に対して、犬が過敏に反応するために起こります。
(2)疥癬(かいせん)・ヒゼンダニ症 ヒゼンダニと呼ばれるダニが皮膚に穴を掘って寄生することにより感染します。
ダニの唾液に含まれている成分に対して、犬が過敏に反応するために起こります。
(3)犬毛包虫症 皮脂腺にダニ、毛包虫が寄生することにより感染します。
(4)膿皮症 皮膚に付着している黄色ブドウ球菌が増殖して膿皮症になります。
(5)マラセチア マラセチアという真菌に感染することにより感染します。
(6)食物性アレルギー アレルギー源となる食物を摂取した際になります。アレルギー源は
(7)アトピー性皮膚炎 環境中のアレルギー源に反応して起こります。

上記の(1)〜(5)は皮膚病の原因が特定できますので、治療が可能になります。
しかし、(6)の食物性アレルギーと(7)のアトピー性皮膚炎はアレルギー源の特定を行うことが必要になります。


アレルギー源の特定

ワンちゃんの皮膚病には植物・カビ・虫・食物など様々なアレルギー源があります。
皮膚病を治療するためには、アレルギー源の特定を行う検査を行う必要があります。

検査方法は院内検査と外部の専門検査機関で行う検査の2つがあり、皮膚の状況や、  
飼主様のご要望に応じて、実施させていただきます。


みずほ動物の病院の皮膚病治療

皮膚病の治療には原因によって様々な治療法があります。
みずほ動物の病院では、ステロイド剤を極力使用しない治療法をご提案しています。
飼主様の意向に応じて、適切な治療方法をご提示させていただきます。

(1)ノミアレルギー 駆虫剤を塗布
(2)疥癬(かいせん)・ ヒゼンダニ症
(3)犬毛包虫症
(4)膿皮症 抗生物質を内服・注射・薬浴
(5)マラセチア 抗真菌薬を内服・薬浴
(6)食物性アレルギー アレルギー源の特定後に、療法食を使用した食事療法
(7)アトピー性皮膚炎 抗ヒスタミン剤などの内服
インターフェロン療法
免疫抑制剤
減感作療法
シャンプー療法

【皮膚病の治療例】・・・アトピー性皮膚炎の治療例 ( 1 )
治療前
治療後
 
【治療前】
【治療後】
【写真提供元】
東京農工大学 獣医内科学教室教授 岩崎利郎先生
【皮膚病の治療例】・・・アトピー性皮膚炎の治療例 ( 2 )
初診時 2週間経過 4週間経過 8週間経過
【初診時】
引っ掻き傷の痕や赤い発疹が多く見られます。また、むくみも見られます。
【2週間経過】
【4週間経過】
【8週間経過】
8週間が経過して、当初の症状が改善されました。
むくみも取れています。

皮膚病にならないために

皮膚病を未然に防ぐためには、日々の予防やケアが重要です。

(1)ノミダニ予防を定期的に実施しましょう
⇒  ノミやダニによって発症する皮膚病も多くあります。
定期的な予防でノミ・ダニがつかないようにしてあげましょう。
(2)皮膚を清潔な状態に保ちましょう
⇒  ワンちゃんの身体に付着したさまざまなアレルギー源を取り除くために、
定期的にシャンプーしてあげましょう。
みずほ動物の病院では、動物病院でしか使用できない薬用シャンプーを使用しています。
  ⇒  シャンプーだけでは皮膚の汚れが取り除けない場合は、マイクロバブルをすることをお勧めします。
マイクロバブルのナノサイズの洗浄力により、汚れを徹底的に洗浄します。
(3)ワンちゃんの生活場所をお掃除しましょう
⇒  ハウスダストやノミ・ダニの死骸もアレルギーの原因となります。それらを取り除くために、
こまめにお家を掃除しましょう。
 
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